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Channel: 「詩客」短歌時評
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短歌評 ぞんぶんに泳ぎまわれる水槽はあるか――奥村晃作歌集『ビビッと動く』を読む 田中 庸介

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短歌評 千の種を砂と律して丘は一つの創(きず)とならん 竹岡 一郎

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短歌評 〝短歌〟の外部化について――野口あや子の創作スタイル 添田 馨

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短歌評 短歌を見ました3 鈴木 一平

 このあいだ、第一詩集(http://inunosenakaza.com/hai_to_ie.html)を刊行したのですが(とてもよい詩集なので購入しましょう)、その初売りとなったさる11月23日の文学フリマで、「穀物 第3号」を買いました。特にまとめることもせず、頭から読んでいこうとおもいます。   曇天は鰈のごとくありて見ひらけば眼を圧して触れ来る...

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短歌時評第124回 短歌は滅びないし此処にいますが何か。 野田かおり 

 「短歌の未来というのは、日本の伝統文化というのが歴史性をもってずっときているわけだけど、それがどうなりますかなんて僕に訊かれても、僕の知ったことじゃないという。どうにもならないと思うね。自然にある経過として流れていく。」(岡井隆) インタビュー=岡井隆、聞き手=東直子「短歌と非短歌の歌合-詠むことの永遠と新しさについて」(『ユリイカ あたらしい短歌、ここにあります』p105 2016年8月」)...

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短歌評 言葉の結晶〜角川「短歌」2016年11月号〜 月野 ぽぽな

 独特の静けさ。予感がしてブラインドを開けてみると、やはり街は雪。歌に心を開くのにぴったりの日。歌人の心身を潜って生まれる言葉の結晶、二十五首。雪の結晶のように、ひとひらずつ、きらり。きらり。きらり。 * ●佐々木幸綱「神の手」  ホームレスの男とならび眺め居りにごれる川を流るる樹木...

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短歌評 くるぶしまで短歌に埋まる――光森裕樹歌集『山椒魚が飛んだ日』を読む 田中庸介

 光森裕樹さんの第三歌集『山椒魚が飛んだ日』(書肆侃侃房)は、東日本大震災後の数年間の作者の石垣島での日々に寄り添って、未生と生と死のあわいに横たわるさびしい薄暮の空間を、巧みなことばのレトリックと機知によって切り取った秀作である。第一歌集『鈴を産むひばり』(港の人)で提示されたやわらかいもやもや感のある冷たい「やさしさ」が、暴力的なまでの「愛」へと一気にのぼりつめた感がある。...

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短歌評 戦後短歌史から透視する現代詩史――川野里子『七十年の孤独 戦後短歌からの問い』から見えるもの 添田馨

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短歌評 短歌を見ました4 鈴木 一平

『穀物 第3号』の続きです。   フライパンの中に油を敷くけれど言ってくれ間違っているなら...

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短歌時評125回 短歌はもっと黒田夏子の影響受けたらいいのにと思って書いた文章 吉岡太朗

 先日飲みの席で「最近の短歌ぜんぜん面白くない」みたいなことを言ってしまいまして、「いつの短歌は面白いの?」と訊かれて答えなかったんですが、昔の短歌も面白くない気がする。  きっと面白くないのは短歌の側の問題ではなく、自分の側の問題だろうと思っていたんですが、たったいま面白い短歌があるのを思い出しました。  黒田夏子『感受体のおどり』。 刊行は2013年で、割と最近です。...

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短歌作品相互評① 山木礼子から内山晶太「黄菊」へ  

作品 内山晶太「黄菊」http://shiika.sakura.ne.jp/works/tanka/2017-04-08-18368.htm 評者 山木礼子 しずかな冬の連作。しかし、随所に痛々しい棘が潜んでいる。真冬の指を悩ませるささくれのようだ。   白湯を飲むこころ来たりて冬の水ぎらぎらと鍋にあたらしく注ぐ...

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短歌作品相互評② 内山晶太から山木礼子「秘密」へ

   作品 山木礼子「秘密」 http://shiika.sakura.ne.jp/works/tanka/2017-04-08-18362.html  評者 内山晶太 一連、そこはかとなく鬱屈した気配に満ちている。何があってそうなっているという具体的な原因があるわけではないのだが、作品が息をつめながらそこに立ち並ぶ。   生きのこりたる一匹の泳ぎをり若草色の水揺らしつつ...

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短歌時評126回 ちゃんと荒れたい 柳本々々

きょう、「川柳トーク 瀬戸夏子は川柳を荒らすな」というイベントが中野サンプラザであったのですが、いま、帰ってきました。できるだけ私の記憶の限りに書いてみたいと思います。 第一部では、「誘い~現代川柳を知らずに短詩型文芸は語れない」と題して、歌人の瀬戸夏子さんと川柳人の小池正博さんが対談されました。...

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短歌評 俳句の国から短歌国探訪(1) 短歌は若者の器か 丑丸敬史

(1)はじめに  俳句実作者である筆者の短歌国探訪記を今回から計4回に亘り記す。 筆者が最近、所属する俳句同人誌「LOTUS」の最新号(35号)に記した編集後記から抜粋する。...

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短歌相互評③ 阿波野巧也から安田百合絵の「禱るひと」へ

  作品  安田百合絵「禱るひと」 http://shiika.sakura.ne.jp/works/tanka/2017-05-06-18426.html 評者 阿波野巧也      安田百合絵の「禱るひと」を読んでいく。一読して、叶いそうにない恋慕を題材とした連作だとわかる。 胸ふかく咲き満ちてゐる春愁をそよがせて午後の樹下を歩めり...

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短歌相互評④ 安田百合絵から阿波野巧也「緑のベンチと三匹の犬」へ

  作品 阿波野巧也「緑のベンチと三匹の犬」へ http://shiika.sakura.ne.jp/works/tanka/2017-05-06-18435.html 評者 安田百合絵...

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短歌時評127回 中村稔『石川啄木論』と、人間について 藪内亮輔

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短歌評 短歌を見ました番外編 飯塚距離「潤潤恵」について 鈴木 一平

 「穀物」は部屋中に散らかった本の下敷きになってしまったのか見つからず、次回に持ち越します。短歌時評の締切が近づくたびに「穀物」を探すというイベントを半年ぐらいのペースでやっていたのですが、ついに破綻してしまったので、次回までにはなんらかのかたちで調達できればと思います。...

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短歌時評 第128回 短歌にとって君とは何か 吉岡太朗

     目次  1章:君でないひと  2章:グリーティング・カードとイコン  3章:四人称  4章:濃厚な個人  5章:共振  6章:擬似同化  7章:なぜ「君」と書かれるか  8章:ゼロ人称  9章:短歌が本質的に抱える違和感1  10章:短歌が本質的に抱える違和感2      1章:君でないひと      塗り絵のように暮れてゆく冬 君でないひとの喉仏がうつくしい...

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短歌相互評⑤ 加賀田優子から岡野大嗣「みえる、みだれる」へ

  作品 岡野大嗣「みえる、みだれる」 http://shiika.sakura.ne.jp/works/tanka/2017-06-03-18510.html 評者 加賀田優子  「みえる、みだれる」をよんでぼおっと思ったことは、「わたしたちってぜったい死ぬんだな」でした。 いきなり単語が重い。暗い。ですが、この「ぜったい死ぬんだな」は、わたしにとってあかるい絶望感です。...

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