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Channel: 「詩客」短歌時評
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相互評17 初谷むいから 山田航「ココア週間」へ

山田航さんもわたしも北海道に住んでいるが、北海道の、特に郊外に暮らしていると、都会と比べ、ここにはちょって変な空気が流れているな、と思うことがある。古臭いような、新しいような、うるさいような、静かなような、愛しいような、憎いような。山田航さんはこれまでも地方都市での暮らしを詠んだ歌を多く発表されてきたけれど、今回の連作も、どことなく地方都市での生活を連想させるものだったように感じる。...

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短歌相互評18 山田航から 初谷むい「ワールドエンドに際して」へ

 初谷むいは、ふたりの人間のあいだに生じるわずかな感情・動作の共有をしっかりとつかまえる。演劇のワンカットにも満たない短い時間に走る「対話」の電気をとらえてみせる。昔の初谷むいの短歌はモノローグ的な手法が多かったのが、徐々にささやかなダイアローグを描いてみせるような歌が増えてきた。 パズドラをあなたにおしえてもらったなマナーモードの静かな解除 こげたところ鍋からそっと食べている...

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短歌評 俳句の国から短歌国探訪(4)電気羊の夢も醒めるころ 丑丸 敬史

(1)はじめに  俳句実作者である筆者の短歌国探訪記の今回が4回中の最終回である。  第一回では、短歌がなぜ若者に共感を呼ぶ詩型であるのかを「短歌評 俳句の国から短歌国探訪(1)短歌は若者の器か」として書いた。そして、第二回は「短歌評 俳句の国から短歌国探訪(2)穂村弘と言う短歌」で、穂村短歌を通して現代短歌の流れの原点を見ようとした。そして、第三回は「短歌評...

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短歌相互評14 中山さんと喧嘩がしたい 伊舎堂仁

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短歌評 短歌を見ました 鈴木 一平

 長々と『穀物』を読みつづけてきましたが、山階基「まどろみに旗を」で最後です。   先にいるらしいあなたは見つからず春の終わりにかかとを乗せる   待ちわびた姿だけれど目の前にあらわれるまで思い出せない   いつかとのまちがい探しに挑むよう歩調のゆれるあなたと行けば...

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批評にとって短歌とはなにか /前編  吉岡太朗

 はじめに  一章:塚本邦雄の「不安」  二章:菱川善夫と「ひかりになること」  三章:「作者」の逃走  四章:「読み」以前  おわりに  はじめに...

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批評にとって短歌とはなにか /後編  吉岡太朗

三章:「作者」の逃走  1  ところで『誰にもわからない短歌入門』には以下のような記述がある。  短歌の「うまさ」というのは、時として短歌を損なう。短歌において技術やレトリックというのはあくまでうたの核心を支えるものであるべきで、それ自体が読者にとってのうたの眼目になってはいけないのだ。そういう短歌は単に作者の「うまさ」を読者にひけらかすための手段へと成り下がってしまう。 鈴木ちはね...

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短歌相互評15 北村早紀から盛田志保子「短歌」へ 

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短歌相互評16 盛田志保子から北村早紀「クエリー」へ

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相互評17 初谷むいから 山田航「ココア週間」へ

山田航さんもわたしも北海道に住んでいるが、北海道の、特に郊外に暮らしていると、都会と比べ、ここにはちょって変な空気が流れているな、と思うことがある。古臭いような、新しいような、うるさいような、静かなような、愛しいような、憎いような。山田航さんはこれまでも地方都市での暮らしを詠んだ歌を多く発表されてきたけれど、今回の連作も、どことなく地方都市での生活を連想させるものだったように感じる。...

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短歌相互評18 山田航から 初谷むい「ワールドエンドに際して」へ

 初谷むいは、ふたりの人間のあいだに生じるわずかな感情・動作の共有をしっかりとつかまえる。演劇のワンカットにも満たない短い時間に走る「対話」の電気をとらえてみせる。昔の初谷むいの短歌はモノローグ的な手法が多かったのが、徐々にささやかなダイアローグを描いてみせるような歌が増えてきた。 パズドラをあなたにおしえてもらったなマナーモードの静かな解除 こげたところ鍋からそっと食べている...

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短歌評 俳句の国から短歌国探訪(4)電気羊の夢も醒めるころ 丑丸 敬史

(1)はじめに  俳句実作者である筆者の短歌国探訪記の今回が4回中の最終回である。  第一回では、短歌がなぜ若者に共感を呼ぶ詩型であるのかを「短歌評 俳句の国から短歌国探訪(1)短歌は若者の器か」として書いた。そして、第二回は「短歌評 俳句の国から短歌国探訪(2)穂村弘と言う短歌」で、穂村短歌を通して現代短歌の流れの原点を見ようとした。そして、第三回は「短歌評...

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短歌相互評20 山階基から 山城周「山羊による手紙(暴力について)」へ

 こんにちは。「山羊による手紙(暴力について)」のことを書きます。 よこたえるからだを通る水脈にかわいた瞼ちかづかせてよ...

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短歌相互評㉑ 山城周から 山階基「梃子と鉄橋」へ

 歌のうまい人だな、というのが山階基の歌を初めて読んだときの(多分、短歌研究新人賞の候補作になっていた「炎天の横顔」の)印象だったということを、「梃子と鉄橋」を読んで思い出した。一首が持ちうる情報量に過不足がなく、読み手を不安にさせない。...

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相互評21 桝屋善成から嶋稟太郎「底に放せば」へ

 嶋さんとは同じ「未来」に所属しているので新年会や大会で会うことが多く、一緒に酒を飲んだり、カラオケで歌ったりもしてとても親しくさせてもらっている。 そういった機会に歌の話はもちろん、ほんのすこしだけ個人的な話もしたりする。  嶋さんが歌を始めて、桜井登世子さんの講座で学び、「未来」に入会することになった話はなんとも言えぬ味わいがあり、大げさに言えば奇跡的な出来事だ。...

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相互評22 嶋稟太郎から桝屋善成「ゆっくりあゆむ」へ

とても好きな一首目について先に長めに評を致します。以降は歌の順番とあまり関係なく評を致しますので、ぜひ原作をもう一度お読みくださいませ。  ふと見ればうすくれなゐの雲がゆく夕方の空 ことば忘れよ...

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作者という孤独——人工知能とわたしたち 浅野大輝

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【短歌連作評】 大辻隆弘「偸盗」を楽しむ  高塚謙太郎

大辻隆弘「偸盗」http://shiika.sakura.ne.jp/works/tanka/2018-04-07-19153.html 評者 髙塚謙太郎...

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短歌評 わが短歌事始め 塚本邦雄『裝飾樂句』 酒卷 英一郞 

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【短歌連作評】柳本々々「僕のちからではどうしようもないこと」の評 安福 望

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